大学飲み会で学生死亡 学生らに賠償命令

2017年に、私立大学の学生がサークルの飲み会で飲酒後に急性アルコール中毒となり死亡した件で、同席していた学生18人に対し、遺族が損害賠償を求める訴訟を行っていた。2023年3月、大阪地裁は学生16人の救護義務違反を認め、飲み会に参加した学生らに約4,200万円、介抱を行った学生に約2,500万円を命じる判決を出した。
裁判では、「危険な状態にあると認識しながら、適切な措置をとらなかった」などと言及した。本件を巡っては、2019年に学生ら9人が過失致死罪で略式起訴され、罰金30~50万円の略式命令が出ている。

【このニュースに一言】

このニュースの事件は、学生どうしの飲み会で起きたものですが、同じ問題は学生に限らず、社会人でも起こり得ます。飲酒を強要する行為は、アルコールハラスメント(アルハラ)と呼ばれ、命を奪うこともある非常に危険な行為です。
飲み会に参加する人は、人によって無理なく飲酒できる量が異なり、体質的にアルコールが全く飲めない人もいることを忘れていけません。周囲で飲酒を強要する行為を見かけたら、すぐ注意し止めさせてください。また、新人歓迎会など職場の飲み会では、先輩や管理職の方は、新入社員や後輩、部下に飲酒を勧める場合に、相手が「断れずに無理して飲む」ことが無いように十分に配慮をしてください。
もちろん、自分自身が飲み過ぎて、酔った状態で人に絡んだり、悪ふざけをしたりする等の迷惑行為も厳禁です。飲酒のペースや量をコントロールし、人に迷惑をかけずに楽しめる範囲での飲酒をしましょう。
4月に多くの新入社員を迎えた会社も多いと思います。飲酒で事件・事故を行なわないように気を付けてください。