大手化学メーカー パッケージに商品個数を誤認させる表示 

2018年2月1日、大手化学メーカーが販売する浄水器の交換用カートリッジの商品個数を誤認させる表示がパッケージにあったとして、消費者庁は同社に再発防止などを求める措置命令を出した。対象となったのは同社の浄水器で、本体商品とカートリッジ1個が入った箱に、交換用カートリッジが3個入った箱をセットにして販売していた。カートリッジは実際には計4個だが、本体の箱に「カートリッジ1個付」、交換用カートリッジの箱に「カートリッジ4個入り」という記載があることから、消費者に合計5個入りと誤認させる表示であると指摘を受けた。

【このニュースに一言】

本体と交換用カートリッジは、それぞれ別の箱に分けられていましたが、誤解を招く表示が箱に印刷されていました。同社の浄水器は、長年消費者から支持されている製品ですが、今回の問題で消費者からの信頼に傷がついたとしたら、とても勿体ないことです。

カートリッジの数は、購入後すぐにハッキリとわかるので、数を偽って販売しようとする意図はなかったはずです。先入観や確認不足が原因だったのではないでしょうか。このような問題を防ぐためには、担当者が(先入観なく)消費者の視点になり、表示がどう理解されるのかを確認すること、そして複数の目(担当者以外)でチェックすることです。またチェックリストを作成して、チェック漏れが起きないようにすることも必要です。