学校のPCに無断で私物のUSBメモリーを接続

2013年5月、香川県の某市教育委員会は、市立中学校の40代教諭が、個人情報流出防止のため私物のUSBメモリーが使えないように設定されている市の管理システムを無効にするソフトを作成して、私物のメモリーにパソコン内のデータを保存していたことを明らかにした。教育委員会は教諭の処分を検討している。同教諭のほかにも、同僚の教諭ら計13人も同様にデータを私物のUSBに保存していた。

 

【このニュースに一言】

私物のUSBを学校のPCに接続し、データを持ち出したのは、自宅で授業の準備をするのに必要だったからだと思います。しかし、規則に反することをすることは許されないことです。自宅にデータを持ち帰って準備するのが必要であれば、申告し許可を受けて行うべきです。

・・・と正論を述べましたが、恐らくUSBメモリーを使った教諭たちは、それを分かっていての行動だったのではないでしょうか。学校のPCに私物のUSBメモリを接続を禁止しているのは、情報漏えいやウィルス感染などに繋がる恐れがあるからです。しかし、学校の現場では前述のとおり「自宅で作業しなければならない」という現実があり、データ持ち出しの許可を取ろうとしても「それは学校内、就業時間内で行うべきこと」などとべき論を振りかざされて、許可されないケースが多々あったのではないでしょうか。・・・その結果、抜け道を探すことになった、これが事実のような気がします。

実態にそぐわない規定を作り、杓子定規に適用することが、かえって不正を生み出してしまうことがあります。