小学校の副校長がPTA会費など約470万円を着服

2015年7月31日某市教育委員会は、学校のPTA会費など約470万円を着服した副校長を懲戒免職の処分にしたと発表。今年3月の人事異動がきっかけで発覚した。PTA会費などの「学年費」の銀行口座を副校長1人で管理しており、去年6月から着服していたとのこと。副校長は、「小遣いが少なく、食事代などが足りずに借金をしていた」と話している。某市教育委員会は「不祥事防止の対策を一層強化し、児童や保護者をはじめとした市民の信頼回復に全力で取り組んでいきたい」とコメントした。

 

【このニュースに一言】

世の中の不正は、根っからの悪人だけが行うわけではありません。ごく普通の人でも動機と環境が揃うと、不正に手を染めてしまうことが多くあります。今回この副校長には、「お金に困っている」という動機と「銀行口座の管理を任されている」という環境が揃っていました。そして何かのきっかけで、不正に手を染めることをはじめてしまったのだと思います。副校長は悪いのはもちろんですが、銀行口座を一人に任せる管理体制や誘惑に負けないコンプライアンス意識づくりがとうい点で、学校の責任も大きいはずです。