学生から社会人になったとき、しみじみ感じるのは休日の大切さでしょう。学生の頃はたくさんある自由な日々の一つに過ぎない休日も、社会人にとっては宝物となります。さらに長期休暇となれば「命の次に大切なもの」と言っても過言ではありません。社会人にとっての長期休暇とは、汗水たらして働いた先にあるご褒美。アナタはそんな「夢の長期休暇」の訪れまでを指折り数えています。春を待つ冬眠中の熊のように、「早く来ないかな、早く来ないかな……」と。

アナタの趣味は旅行、長期休暇はもちろん海外へ飛び立ちます。何かとこだわるアナタですから、ツアーは選択肢にありません。「ムダな時間を作りたくない！」と自ら計画を練りに練って、完璧な日程を組みます。会社の昼休みは、海外の情報が載っているウェブサイトを巡回します。

「広く青い海、太陽に照らされた輝く樹々、どこまでも高く澄み切った空。タイのサムイ島がいいかな……」
「バブリーな街並み、活気溢れる人々、魅惑の小籠包。今の上海を見ておくべきか……」

行きたい場所は尽きません。長期休暇の1ヶ月前、アナタは選択を迫られます。そしてギリギリまで悩んだ末、上海に行くこと決めました。以降、リサーチはさらに加速します。大手旅行サイトはもちろん、個人ブログ、時にはツイッターも。「上海」に関係する情報をくまなくチェック。興味深い記事があれば、会社のプリンターで出力。インターネット上の記事は消えることも多いので、印刷した方が安心です。これも長年、旅行に勤しんできたアナタの知恵の一つです。

そんなアナタの何気ない行動は、「何してんの？」と注意を受けるコンプライアンス違反。会社のプリンターやコピー用紙は会社の大切な備品です。私用で勝手に使ってはいけません。