クレームを言ってきたお客様をSNSで断罪!

半年前から大手飲食店でアルバイトを始めたアナタ。ここ最近、やっと仕事のサイクルにも慣れてきました。履歴書の得意な項目の欄には「仕事を効率的に進めること」と毎回、書くようなアナタ。周りを見渡す余裕も出始めたここ最近、やっぱり気になるのがバイト仲間の働き方です。どこからどう見ても効率が悪い。Aさんはテーブルに残った皿を絶対に1回で片付けない、Bさんはまたすぐに使う道具を都度ケースに戻す、Cさんに至っては勤務年数が長いくせして未だに注文の確認がいい加減、と枚挙にいとまがないです。ただこれも全部、妙に優しい店長が、遠慮して注意できないからだと感じたアナタ。店長に代わって!と、A、B、Cが集まる日を見計らって一気に注意します。ところが、逆に店長から怒られてしまいました。店のため、みんなのためにと善意でやったことなのに……。「でも、アナタは責任者じゃないでしょ」と店長は言います。カチーン!と怒りのスイッチが入ったアナタは、怒りの発散先を探します。グチを聞いてくれる友人もいますが、いつでもOKとはいきません。なので、匿名アカウントでSNSを始めることにしました。ここにはグチを聞いてくれる人が山ほどいます。

「ちょっとは頭を使えよ……。ムダにブレスレットとかつけてるから更に腹たつ(お気に入り10件)」「だからイチイチ戻すなって(お気に入り5件)」「注文の聞き間違いが多すぎる、コイツの後始末を常に私がしている謎(お気に入り8件)」「店長の意味なし、笑ってるだけ(お気に入り12件)」ともう書く手が止まりません。ただアナタにも画す一線はあります。同僚の悪口はOK、お客のことはNG、これがマイルールです。

しかし、日々悪口を書いているとクセになります。先日、お客のなかにビックリするほど態度が悪いヤツがいたのです。すでに終わっている期間限定のメニューを食べたいがために、クレームを言い始めました。「期間限定でのご提供で、3日前に終了いたしました。申し訳ありません」とアナタが何度頭を下げても、相手は納得しません。「前は終わっても食べられた!」「他の店では出していた!」と語気が荒くなる一方。遂には「お前の態度が腹たつ!」とアナタへのクレームを言い始めました。

帰宅後、頭が本当に沸騰するほど熱くなっていたアナタは、SNSに「終わった限定メニュー食べたい!と言うバカな客が来た。1時間ぐらい文句言ってやっとご帰宅(お気に入り32件)」「挙句の果てに私のことディスり始めて草(お気に入り28件)」「結婚指輪してた、あんなヤツが結婚できるなんて信じられない(お気に入り52件)」と書き込みます。

仕事のなかで、上司や同僚へ不満を感じたり、お客様から理不尽なことを言われたりすることは多々あります。しかし、インターネット上に上司や同僚、お客様の悪口を書き込んでしまうのは大問題。特にお客様の悪口は、言語道断です。伏せ字を使って批判していても、誰の悪口なのかはわかってしまいます。また内容や過去の投稿から、投稿者の勤務先まで特定されることも。その結果、「客の悪口を言う従業員がいる会社」と会社に批判の目が向くこともあります。 絶対に止めましょう。

教 訓

イライラをSNSにぶつけるのは、事故の元。投稿する前に、「投稿しても問題ない内容か」を考える癖を!