2025/08/18
/ 最終更新日 : 2025/08/18
s-manager@htc-inc.co.jp
『はだかの王さま』 ハンス・クリスチャン・アンデルセン 著
あらすじ
とある国に、服が大好きな王さまがいました。
あるとき、国にやってきた二人の詐欺師が、バカな人には見えない特別な布で作った服だと嘘をついて、王さまに透明な服を渡すフリをしました。王さま自身、そして周囲の人にも服は見えませんでしたが、だれもが見えているフリをして王さまの服を褒めました。しかし、一人の子どもが「王様ははだかだ」と言ったことをきっかけに、だんだんと皆が「王様ははだかだ」と叫びはじめ、王様は恥をかきました。
これは、「見栄を張ることの愚かさ」を教えてくれるお話です。王さまや周囲の人の多くは、「バカな人には見えない布」だと伝えられたため、本当は見えないのに、見えているフリをしてしまいました。
このように、周囲を気にして、本当はわかっていないのにわかったフリをしたり、本当はできないのにできるフリをしたりすることは、仕事などの日常生活においてもあるのではないでしょうか。こうした行為は、同僚、さらにはお客様からの信頼を失いかねません。
見えない服を素直に見えないと認めることができる人、そして周囲に流されずに「王さまははだかだ」と、自分の意見を言える人こそが、信頼されるはずです。