第16回 OCOD/HTC共同開催コンプライアンスセミナー(2020年2月6日開催)

企業の利益につながるビジネス倫理の活用法

昨今の企業等を取り巻く環境に鑑みると、社会一般から受け入れられない行為を企業が行っている場合、それが明確に法に触れなくても、企業に対する信用・信頼・レピュテーションの重大な低下に繋がることの多いことが分かります。コンプライアンス重視の経営の重要性について叫ばれるようになって久しいですが、一歩踏み込んで「倫理学的思考」を採り込むことが今後の企業の存続と成長には不可欠です。本セミナーでは、ビジネス倫理学者でもある講師が昨今の企業等で起こりうる二つの事例(実例)をもとに、現在の企業が今後も存続し持続的な成長を実現していくためにコンプラ経営に採り込むべき倫理学的思考について、分かりやすく解説いたします。

■セミナー概要
【テーマ】企業の利益につながるビジネス倫理の活用法
【講師】中谷 常二 氏  近畿大学経営学部教授
【開催日時】2020年2月6日(木) 15:00~17:30
【受講料】23,000円(資料代・消費税込)
【定員】50名(定員になり次第、締め切ります)
【開催場所】東京国際フォーラム ガラスホール棟5階 G510会議室
      (東京都千代田区丸の内3-5-1)      
【内容】
1. 企業活動に不可欠なビジネス倫理の思考法とは?
 「妊婦に危険性のある工場勤務」のケース
  会社と組合の主張の背景と問題解決の知見
  ①自由主義と他者危害原則/不快原則は?
  ②個人の立場からの主張とは?
  ③会社側の言い分は?
  ④連邦最高裁判所はどう判断したか?

2. 企業経営になぜ道徳(モラル)思考は必要なのか?
 「途上国での廃棄物処理」のケース
  ①倫理と道徳の違いとは?
  ②本ケースのジレンマ及びその対応とは?
  ③ビジネスにおいて道徳的相対主義は通用するか?
  ④普遍的な道徳規範 – 定言命法とは?

3. 迷ったときの正しい倫理判断プロセスとは?
  ①今見直すべき「商家の家訓」
  ②経営理念の浸透度と問題解決力の相関性とは?
  ③リーダーシップに道徳は関係するか?
  ④迷ったときの倫理的判断プロセスとは?
  ⑤まとめ

※内容は多少変更となる場合がございます。

■セミナー講師
中谷 常二 氏  近畿大学経営学部教授
人事院公務員研修所客員教授を兼任。日本経営倫理学会 監事。
京都大学大学院修士課程修了。大阪大学大学院博士課程修了。博士(国際公共政策)。
日本学術振興会特別研究員、ミネソタ大学カールソン経営大学院客員教授などを経て、現職。
中央官庁の総合職向けの倫理研修を多数手がける。近年はマレイシアやミャンマーなどの海外の中央官庁の公務員への研修も担当。NTTグループ各社、JXホールディングス、中国電力、明治安田生命、花王など多くの企業で倫理研修を実施。専門は、ビジネス倫理、公務員倫理、ソーシャルメディアの倫理など。

【主な著書等】
『ビジネス倫理学』、『利益につながるビジネス倫理』、『ビジネス倫理学読本』。いずれも晃洋書房刊。