LINEは便利!業務でも使いたい!でもルール違反はダメ……

LINEはここ数年で広く普及したアプリです。コロナウイルスのワクチンもLINEで予約可能、老若男女、LINEを使っていない人が珍しい世の中になりました。登場から数年経った今、LINEは単なるコミュニケーションツールではなく日々生きていくためのインフラへと変わりました。365日LINEを見ない日がない生活を送っている方も多いことでしょう。

アナタのコミュニケーションもほぼ全てLINEを介して行われています、親、恋人、友達。例外は仕事だけでしょうか。アナタの会社では、業務で利用するチャットツールが定められています。ただこのツールに、アナタはいつまでたっても慣れません。動作は重い、ユーザーインタフェースがわかりにくい、ムダな機能も多い、と良いところを見つける方が難しく、メッセージのやりとりで手間取るたびに、アナタは「あー、LINEならすぐできるのに……」と独り言を漏らします。

そんなイライラが極限に達したある日、遂にアナタはこっそりと、LINEを社用携帯にダウンロードしてしまいました。当初はアナタ一人だったLINEユーザー、しかしこれほど多くの人が使い慣れたアプリはないわけです。「俺もダウンロードした」「実は私も」と、LINEユーザーの輪はどんどんと拡大。気がつけば、会社指定のツールを使わなくてはいけないというルールは形骸化し、一年後には仕事上のやりとりをLINEで行うことが暗黙の了解となっていました。

便利なアプリを使いたくなる気持ちは理解できますが、よく考えてみましょう。会社で定められたツール以外を勝手にダウンロードして使用することは、ルール違反。それだけでも怒られるのに、もしも誤送信などで機密情報が漏えいしたら……だいぶ重い懲戒処分を受けること間違いなし。さらに、一人じゃなく大多数がルールを勝手に破っていたことが世間に発覚となれば…勤務先は「ガバナンスのない企業だ!」と信頼は地の底に落ちます。「会社指定のツールが使いづらい」と感じるのであれば、勝手に別のツールを使うのではなく、改善してほしい点について会社に要望を出してみてはいかがでしょうか。

教 訓

使い慣れたツールが便利だからといって、ルールを逸脱してもよい理由にはなりません。