『三匹の子ぶた』

あらすじ(※諸説有り)
 自分の家を作ることになった子ぶたの三兄弟。怠け者の長男はワラで、遊びたがりの次男は木で、真面目な三男はレンガを使って家作りを始めます。長男と次男は早々に家を作り終わり、なかなか家が完成しない三男をバカにしながら、二人で遊びほうけていました。ようやく三男の家も完成したある日、狼があらわれ、子ぶたたちの家を次々と襲います。狼は、長男のワラの家を吹き飛ばし、次男の木の家を簡単に壊してしまいました。しかし、レンガで丈夫に作られた三男の家だけは、吹き飛ばすことも壊すこともできませんでした。

 この物語における狼は、様々な危機の象徴と捉えることができます。
 三男のレンガの家は、長男や次男に比べると頑丈な反面、作り上げるのに時間と手間がかかるものでした。しかし、この物語においては、三男が狼という危機を想定し、時間と手間をかけてレンガの家を作り、対策したからこそ、危機を乗り切ることができたのです。

 このような危機管理は、日々の業務においても大切なことです。個人レベルでも、業務で起こり得る危機を想定し、対策を講じれば、被害を最小限に食い止めることができるはずです。「大丈夫だろう」と思い込み、危機を過小評価していると、狼の襲撃に耐えられません。
 危機管理の第一歩として、身の回りの危機の洗い出しからはじめてみましょう。