【開催録】第7回 コンプライアンス フォーラム(オンライン開催)
~SDGs・ESG時代の、法務・コンプライアンスへの対応~
2021年1月14日、1月15日の2日間にわたり、コンプライアンス責任者・担当者・経営層のためのイベントを開催し、初日は、629名、2日目は594名もの方々にご視聴ただきました。(Zoomのウェビナーにて開催)
たくさんのご視聴 誠にありがとうございました。
過去最高の動員となり、事務局をはじめ、関係者一同たいへん嬉しく思います。
たくさんのお声を頂戴しました
- 今後の中期教育計画の参考にさせていただきます。かなり参考となるエッセンスをいただきました。
- コンプライアンスの重要性の基本的な部分から、SDGs時代に合ったコンプライアンス推進まで、幅広く知ることができ、学びの多い大変有意義な時間となりました。
- SDGsというワードで参加しましたが、コンプライアンス・CSR・危機管理など様々な視点からの講義で、改めて自社におけるSDGs活動において多面的に考える重要性を感じました。講師の方々も非常にバリエーション豊かで新鮮でした。
- コンプライアンスの視点から、SDGs、ESGに関する知識を修得することができて参考になった。
- この状況下において開催頂いたこと、関係者の皆様に御礼申し上げます。他社動向が見えにくい業務であり、このようなトレンドを知ることができる機会は非常に貴重であり毎年の恒例となっていますので、引き続きよろしくお願いいたします。
- どの講習でも新しい知見を得ることができて良かった。
- 今まで知らなかったCSRへのアプローチを聴くことができて有意義でした。
- 音声も画像も見やすく、先生方の講義もわかりやすく大変勉強になりました。今後の参考にさせていただきます。
- 期待していたよりも踏み込んだ内容の話で興味深く視聴しました。
- 堅苦しいセミナーをイメージしていたが、全然違っていたので楽しめたし、参考になった。
- Slidoやグラレコなど、コンプラの内容以外の面でも勉強させていただきました。
当日の流れ(プログラム)
■2021年1月14日(木)
□12:30~ オンライン開場
□13:00 開演
□13:10~14:10 講演①「コンプライアンスと組織行動 -SDGsの促進要因」
□14:25~15:25 講演②「コンプライアンスを通じたSDGsへの貢献」
□15:40~16:40 講演③「インテグリティアプローチによる研修のすすめ」
□17:00 終演
■2021年1月15日(金)
□12:30~ オンライン開場
□13:00 開演
□13:10~14:10 講演④「コンプライアンスとCSR・SDGsの全体像」
□14:25~15:25 講演⑤「元上司部下が語る、SDGsで“編み直す”企業コンプライアンス活性化の戦略とは」
□15:40~16:40 講演⑥「SDGs時代におけるコンプライアンス教育とは?」
□17:00 終演
■共催/協賛
・ハイテクノロジーコミュニケーションズ株式会社
・株式会社プロネクサス
・株式会社経済法令研究会
・ダイヤル・サービス株式会社
講演①「コンプライアンスと組織行動 -SDGsの促進要因」
■講演者:本間 利通 氏
(大阪経済大学 経営学部 経営学科 教授)
経営組織論をテーマに、どのような要因が、不正防止や事故防止のための行動を引き出すのかについて、分析や考察、研究している。「専門職の職業コミットメントとコンプライアンス行動に関する実証研究」など、企業コンプライアンスの課題に向き合い、多数の論文を執筆。関西圏企業を中心に、多くの企業の組織調査も実施している。企業・団体での講演実績も多数。
Slido(リアルタイムアンケートシステム)を利用した、視聴者参加型の講義を実施いただきました。ご専門の経営組織論をベースに、組織コミットメントの構成要素のひとつ「情緒的コミットメント」をSDGsの促進につなげるためのヒントをお話いただきました。「社内研修の主催を予定しており、Slidoの活用は職場でも共有したいです。」といったお客様の声をいただきました。
講演②「コンプライアンスを通じたSDGsへの貢献」
■講演者:出見世 信之 氏
(明治大学 商学部長 教授)
企業と社会との関係について、企業倫理、企業の社会的責任、企業統治の観点から研究している。文献研究のほか、実務家へのインタビュー調査も多数実施。実務家を対象とした企業倫理研修などの講師としても登壇し、研究と実践の連関を強く意識した活動を行っている。共著「問いからはじめる 現代企業」(有斐閣)、共著「企業のサステナビリティ戦略とビジネス・クォリティ」(同文舘出版)などの著書・論文も多数。
単なるコンプライアンス活動ではなく、社会的大義を加えた「コーズ・リレイテッドコンプライアンス」の考え方について、丁寧に解説いただきました。また、国内外でSDGsに積極的に取り組んでいる企業の説明や、SDGsの達成目標とコンプライアンスの関連性についてもお話いただきました。「攻めのコンプライアンスに、「コーズ」を加えて、当社でもやりがいを高めてやっていきたい」といったお客様の声をいただきました。
講演③「インテグリティアプローチによる研修のすすめ」
■講演者:中谷 常二 氏
(近畿大学 経営学部 教授 / 人事院公務員研修所 客員教授)
ビジネス倫理、企業倫理、公務員倫理、コンプライアンス、リスクマネジメントなどを研究分野として、論文発表や学会誌への寄稿多数。「ビジネス倫理学読本」(晃洋書房)等、ビジネス倫理に関する多数の書籍出版に関わる。民間企業での研修実績も多数。人事院、財務省などでは、インテグリティアプローチの研修を開発し、実施してきた。2020年4月より関西電力 コンプライアンス委員会 社外委員を務める。社会心理学的アプローチを用いた研修など、マンネリになりがちなコンプライアンス研修に新しい取り組みを提案している。
倫理の観点から、「より良くなるためにコンプライアンスを実践していく」というインテグリティアプローチについて、解説いただきました。また、スライド画面と、カメラ画面の切り替えを多用し、一人ひとりに語りかけるように講義されていたのも印象的でした。「中谷先生の研修は非常に興味深く、受講者が清々しくなるところが凄いと思いました。倫理のことを組み込んでいるのは、すごく理に適って勉強になりました」といったお客様の声をいただきました。
講演④「コンプライアンスとCSR・SDGsの全体像 “自滅しないために私たちが掘り下げること”」
■講演者:朽木 鴻次郎 氏
(朽木事務所 代表)
様々な業界を渡り歩き、産油国政府や外国パートナー企業との折衝・交渉や、国内外の契約交渉や訴訟業務等、法務業務に一貫して関わってきた企業法務のプロフェッショナル。「コンプライアンス」「ハラスメント」「交渉の理論と実践」を大きなテーマとしている。また任天堂で岩田聡社長から学んだ「最強のコミュニケーション、プレゼンテーション、マネジメント」も人気のテーマ。民間企業、公益団体、首都圏大学などでの登壇多数。
SDGsの項目で、コンプライアンスに関連するもの(例えば、5. ジェンダー平等を実現しよう)について、どのようなコンプライアンス活動に落とし込めばよいのかを解説いただきました。また、ご自身の豊富なご経験から、法務・コンプライアンス部門が進むべき道も示していただきました。「SDGsの解釈がとても分かりやすく、腑に落ちました」といったお客様の声をいただきました。
講演⑤「元上司部下が語る、SDGsで“編み直す”企業コンプライアンス活性化の戦略とは“法令対応”から“幸せな職場の創出”へ」
■講演者:大西 徳昭 氏
(Big West Brothers Consulting & Solutions 代表)
グローバル現場を一貫して歩く国際ビジネスパーソン。平時・有事双方の豊富な経験を活かし、経営・事業部目線を加味した他とは全く異なる切り口による実践的コンサルティング支援及び研修をコンプライアンスアドバイザーとして実施。SMBCコンサルティング、日経ビジネススクール等の公開型講座での登壇多数。受講者を本気にさせ、自走を促す腹落ち感のある講義には大変定評があり、リピートの絶えない唯一無二の講師として活躍。元日本郵船法務コンプライアンス担当部長、米国Emory大学MBA。
■講演者:三浦 悠佑 弁護士
(渥美坂井法律事務所・外国法共同事業 第一東京弁護士会所属)
一橋大学商学部にて戦略論・組織論を学んだ後、司法試験合格。金融機関の不適切販売等の企業不祥事対応を数多く担当する傍ら、民間企業に3年間出向、コンプライアンス機能の強化プロジェクトに従事する。SMBCコンサルティング、レクシスネクシス等のセミナー登壇多数。Business Law Journalで「知識創造法務」を連載中。The Best Lawyers in Japan 2021 Corporate Governance & Compliance Practice受賞。
大西氏(元上司)、三浦弁護士(元部下)のお二人による、息の合ったパネルディスカッション形式での講演となりました。そもそも、私たちは何のためにコンプライアンスを実践しているのかを再確認できる内容でした。またグラフィックレコーディングという手法を用いて、情報を可視化しながら進めていく講義となりました。「斬新な切り口と考えさせ方で、新しいコンプライアンス教育を考えるキッカケになりました」といったお客様の声をいただきました。
※グラフィックレコーディングについては、Service Design Lab (SDL) の[ホームページ]もご覧ください。
講演⑥「SDGs時代におけるコンプライアンス教育とは?」
■講演者:菊間 千乃 弁護士
(弁護士 弁護士法人松尾綜合法律事務所所属(第二東京弁護士会))
幼少より、早稲田大学入学とフジテレビアナウンサーを目指す。1995年フジテレビ入社。バラエティや情報・スポーツ番組など多数担当。2005年大宮法科大学院大学に入学。2007年司法試験の勉強に専念する為、フジテレビを退社。2009年大宮法科大学院大学修了。2010年司法試験合格第64期司法修習を経て弁護士になる。2011年弁護士法人松尾綜合法律事務所に入所。「難しいことをわかり易く」をモットーに、参加型の法律改正セミナーやハラスメントセミナー等を多数実施している。
「同調圧力からの解放」「他山の石」「自分事として捉える」を軸としたコンプライアンス教育の実効性について、丁寧に解説いただきました。また緩急がありながらも、聞きとりやすい話し方、説明のしかたなど、視聴者の印象に残る講演でした。「オレンジジュースの話や、敢えて不正発言を議論させるといった話が非常に参考になりました」「研修の中身についてのお話が目から鱗だった」といったお客様の声をいただきました。
フォーラム当日に配信した弊社のサービス紹介動画
※動画を再生すると音がでます。音量にご注意ください。
1. HTC企業紹介ムービー
2. こんぷろカスタム 紹介ムービー
3. 「QRS」コンプライアンス意識調査 紹介ムービー
まとめ
7回目を迎えたコプライアンスフォーラムは、「~SDGs・ESG時代の、法務・コンプライアンスへの対応~」をテーマに、オンラインでの開催を企画いたしました。また、オンラインのメリットを活かし、日本中のより多くのご担当者、経営層の方々にご視聴いただくことを目標に、2日間で、計6回の講演とさせていただきました。講演の合間には、共催・協賛4社の紹介動画の配信も行いました。
おかげさまで、過去最多の方々に、講演やサービス紹介動画をご視聴いただくことができました。
当日のアンケート結果から、個性豊かな講師陣による講演が、多くのお客様に評価いただけたことを実感しました。また、コロナ禍で担当者様同士の情報交換がしにくくなる中、フォーラムの開催を通じた情報提供に関して、多くの感謝の声をいただきました。
フォーラム後には、商品・サービス紹介のHTCウェビナー(※)をご視聴いただくなど、多くの方々との新しい接点もできました。誠にありがとうございました。
一方で、フォーラムのオンライン開催に関して、いくつかの課題も見つかりました。共催のプロネクサス社と弊社で課題をクリアし、次回もより魅力的なフォーラムを開催できるよう努めてまいります。ご期待ください。
※HTCウェビナーの情報は、以下URLでご覧いただけます。
https://www.htc-inc.co.jp/lp/event/webinar/